多言語学習者のつぶやき+α

独学による多言語学習の体験記と、ときどき本職の医療関係の話ものせてます!

つぶやき+α その① 

みなさん、こんにちは。Neurolinguaです。

今日は、語学の話とは打って変わって、本職である脳神経外科のお話をしようと思います。

みなさんは、脳神経外科という職業に関してどのようなイメージをお持ちでしょうか?

頭を開ける?

脳卒中を診るの?

頭痛とか、認知症って相談してもいいのかな?

などなど。。。

情報が比較的入りやすい今日ではありますが、まだまだ不安に思われることもあると思います。

全てを一度に解説すると、膨大な情報量になってしまいますので、

みなさんが、おそらくよく心配される症状(実際に外来診療をしていて相談が多い訴え)に絞って

まずはお話をさせて頂こうと思います。

認知症が心配です

「最近物忘れが多くなってきたかな?」などのエピソードを契機にして相談される方は珍しくありません。

そのため、認知症などの病気を心配されて来院されるのですが、

一般的に、認知症脳神経外科が診療しているところは少なく、

神経内科もしくは精神科神経科の医師が診察することが多い

です。(脳神経内科医師数は地域によって局在化していることがあるので、必ずしもこの限りではないとは思いますが。。。)

確かに、脳神経外科医も簡単な認知機能検査を行うことは可能です。

認知症 スクリーニング」

などのキーワードでネット検索して頂くと、例えば「長谷川式簡易知能評価スケール」や「ミニメンタルステート検査」などがヒットしてくると思います。

(今後、この検査で正確な診断を希望される方は、予習しない方がいいかもしれませんね!)

それをもとに、認知機能の低下を評価することは出来ますが、

認知症にも色々タイプがあるため、正確な診断を脳神経外科の医師が行うことは一般的ではないと思われます。

そこで、認知症が心配な方は、

脳神経外科よりも

神経内科(特に認知症を専門としている先生)の受診

を検討されてみてはいかがでしょうか?

→次回 つぶやき+α その② では 

世間でよく「治る認知症として言われている病気」に関してお話をさせていただきます。